集団 免疫。 新型コロナウイルスは「集団免疫」獲得で終息するのか?

集団免疫とは?いつできるの?免疫力の高め方もあわせてご紹介します│御パンダと合理天狗の雑記

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もはや新型コロナウイルスの蔓延を止められないとしたら、誰もがこのウイルスに対する免疫を持つようになる日を待つしかないのでしょうか? しかし、この考えには致命的な欠点があります。 集団免疫は個人を守ることはできても、ワクチンがない病気から全人口を守ることはできないからです。 ピンときませんか? では、理解を深めるために、集団免疫とはどのようなものか?どうすれば集団免疫を実現できるのか?そして、その結果はどうなるのか?を見ていきましょう。 そもそも集団免疫とは? 死に至る可能性がある伝染病が流行すると、結果的には生き残るか死ぬかです。 多くの伝染病の場合、生き残った人たちは免疫がつき、二度とその病気にかかることはありません。 その点はCOVID-19ももしかしたら同じかもしれません。 個人レベルで見ると、免疫できれば伝染病から守られます。 ですから、COVID-19に免疫がある人は、外出しても病気になる心配はありません。 また、私自身にCOVID-19 の免疫がなくても、世界中の人に免疫があれば私自身も安全です。 Illustration: Tkarcher Wikipedia 周囲の人たちの免疫によって守られるというコンセプトが集団免疫です。 ワクチン接種により実現する集団免疫なら問題ありません。 たとえば、町民の95%に麻疹の免疫があるとしたら、麻疹にかかった旅行者がその町にやってきても、誰かにうつす可能性はほとんどありません。 ワクチンが町民のほとんどを守り、ワクチンを接種していない少数の人たちも、麻疹がその人たちまで到達しようがないので守られます。 集団免疫はすべての人の安全を保証するものではありませんが、感染が拡大してもたいていは急速に終息します。 全体の何パーセントが免疫すると集団免疫になるかは、病気によります。 麻疹はとても感染力が強く、感染者がいない集団では1人の感染者が。 COVID-19はそこまで強い感染力はないようで、感染者1人につき2人から3人に感染させると見込まれますが、。 今のところ、全体の60%が免疫すると集団免疫に達する可能性があるとしか言えません。 集団免疫を獲得すれば新型コロナウイルスは終息する? ことはそう簡単ではありません。 Murrayさんによれば、新型コロナウイルスに感染してもあまり重症化しないこともあり得ますが、実際には感染した人の多くが重篤になっています。 死を免れる場合も、何週間も重篤な状態が続き入院が必要になったり、やその他の長期的な後遺症に苦しむことになるかもしれません。 もっとも、新型コロナウイルスの感染症に人類が苦しむのは歴史上初めてのことであり、回復した人たちもまだ数か月しか経過していないので、どのような後遺症があるかもわかっていません。 そして、死者も出ます。 これを米国全体に適用すると、何百万人もの死者が出ることになります。 麻疹の場合、ワクチンがあるおかげで私たちは集団免疫で守られています。 しかし、ワクチンが存在しないCOVID-19のような感染症の場合は、免疫するには感染するしかありません。 ですから、 「みんなで病気になろう(=集団免疫を獲得しよう)」という考えは、「みんなが病気にならないためにはどうすればよいか」という問題の解決策にはなりません。 全員が感染したら、少なくとも免疫はできる? 短期間はそうなるかもしれません。 しかし、 COVID-19に対する免疫がどのくらい持続するかは、まだわかっていません。 ほかのコロナウイルスについて科学的にわかっていることに基づいて考えると、COVID-19の免疫は。 また、新型コロナウイルスに感染すると一生免疫が保たれることがわかったとしても、別の問題があります。 それは、 どんなコミュニティも、ほぼ全員が新型コロナウイルスに免疫のある状態を長期間維持できないということです。 旅行者も来れば子どもも生まれます。 はしかのワクチン接種が実施される前は、。 たった数千人の赤ん坊が生まれただけで、感染しやすい人間の数が増えて麻疹の大流行が再発したのです。 この数字はCOVID-19に関しては異なるかもしれませんが、原則は同じです。 若くて健康な人たちに免疫をつけてもらう方法は? ちょっと待ってください。 その場合、誰が感染させる役目を負うのでしょうか? 死に至る可能性のあるこの実験の被験者をどうやって募るのでしょうか? このような実験は、少なくとも倫理に反します。 仮に、不必要に多くの人が死亡することを受け入れるとしましょう(はっきりさせておきたいのですが、私はこの考えは支持しません)。 COVID-19に感染しても生き残る可能性が最も高い人々だけ感染させる方法はあるでしょうか? 実は、高齢者は隔離して、という提案の裏にはこの思惑があります。 しかし、 集団免疫が全人口に適用されないところが問題だとMurrayさんは言います。 交流する人の輪の内側に限って有効な集団免疫になるからです。 老人ホームで暮らすおじいちゃんが交流するのは、ほぼその老人ホームにいる人たちだけで、そこでは誰もウイルスに対する免疫がないとします。 すると、たった1人の感染者が(それはあなたかもしれません)訪問者としてやってきただけで、その建物全体で集団感染が起こります。 結局、「集団免疫の獲得」はウイルスを克服できる? さらに別の問題もあります。 人口の60%(集団免疫に至る基準値)を感染させたいといっても、。 エピデミックには勢いがあるからです。 人口の半分以上が既に感染しているエピデミックになると、その勢いは止まらないでしょう。 ですから、もし大規模感染を阻止できるなら、死者が出る前に感染者ゼロの時点で阻止すべきです。 倫理上の問題がここでも生じます。 一握りの人たちを死に至らしめることは、たとえ統計的に個人を特定できなくても、あまりにも非人道的です。 志願者を無理やり募っても、やはり倫理上の問題は避けられません。 また、免疫の有無で社会的階層を作るという思想には、があることも忘れてはいけません。 集団免疫を作るには、多数の人命という大きすぎる犠牲を払うことになり、しかもその効果は長期的に続かないかもしれません。 ですから、集団免疫は、COVID-19との闘いに勝つ方法でなく、むしろウイルスに敗北した証明になるでしょう。 あわせて読みたい.

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新型コロナウイルスは「集団免疫」獲得で終息するのか?

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予防接種の効果を評価する際に個人免疫と集団免疫を理解することが必要です。 1:個人免疫 予防接種で免疫ができることで感染しても発症しません。 もし発症しても症状が軽く済み重症化することを防ぎます。 このように個人の発症や重症化を予防するのが個人免疫です。 個人免疫を考えるとできるだけ早く予防接種を受けることが大切です。 ただし問題点があります。 ワクチンで免疫が十分つかない場合があることや、免疫不全という状態のためワクチンが打てない人がごく一部ですがいることです。 さらに生まれたての赤ちゃんも時期がくるまでワクチン接種ができません。 2:集団免疫 集団内に免疫をもつ人が多ければ病気自体が流行しにくくなります。 これが集団免疫と呼ばれるもので、最大限に効果を発揮すれば、地球上からなくなってしまう病気もあります。 実際に天然痘という死亡率30%もある病気はワクチンをしっかりと打っていくことで地球上からなくなりました。 またムンプス(おたふくかぜ)もフィンランドではワクチンを高い接種率でしっかりと打ち続けて、1996年に自然に流行するウイルスが原因のムンプスを排除したと宣言しています。 このようにして病気が流行らなくなれば予防接種しない人がいても、多くの人はその病気にかかりません。 このことでワクチンを打ったけど十分免疫がつかなかった人や、打ちたいけれど免疫不全等で打てない方、ワクチンの接種時期前の赤ちゃんなどが病気から守られます。 個人免疫での問題点を集団免疫で克服できるのです。 「自分の子供はワクチンを打っていないけど病気にかかっていない。 だからワクチンは必要ない。 」といってワクチンを打たれない方がおられます。 本当にそうでしょうか。 例えば麻疹(はしか)は免疫が全くない集団(ワクチンが始まるまでの時代など)であれば一生のうちにほとんどの人がかかる病気でした。 死亡率も高い病気なので1951年には日本でも麻疹だけで9000人以上(大半は子供)が亡くなっています。 今はワクチンのおかげで免疫を持っている人が多いので、壁となって流行を食い止めます。 流行しても一部の地域だけの流行で済むことが増えてきました。 さらに流行が減ると感染する危険性も減るので、予防接種をしていない人であっても感染する危険性が減りました。 死亡する方もごくわずかになりました。 これが集団免疫の効果です。 しかし、もし大勢が予防接種をしなくなればこの集団免疫がなくなってしまいますので病気が再び流行します。 昔(ワクチン以前)と同じ状態に逆戻りしてしまうのです。 そうならないためにもなるべく大勢がワクチンを受ける必要がります。 このように予防接種を受けていない人も実際にはワクチンの恩恵、集団免疫の恩恵を受けているのですが、そうは言ってもワクチンを受けていない人は発症のリスクはワクチンを打った人よりも高いことには変わりありません。 発症した場合も症状がひどいため、多くの人にうつす危険性があります。 ワクチンを打たなかった本人だけでなく、自分を守ってくれていたワクチンを打っていた他人も危険にさらしてしまいます。 ワクチンを打っても免疫が十分つかない人もいますから、その人たちの感染のリスクを上げます。 ワクチンを打てない赤ちゃんや免疫不全の方の感染のリスクもあげます。 感染のリスクが上がると重症化のリスク、死亡のリスクも上げてしまいます。 つまりは恩をあだで返すことになってしまいますのです。 このように見てみるとワクチンを打つのは自分のためでもあり、周りの人のためでもあります。 集団免疫を高めるためには「できるだけ早く」、「できるだけ多くの人が」予防接種を受けることが大切です。 3:図の解説 ワクチンを打った人(ワクチン接種群)と打っていない人(ワクチン非接種群)を比べると感染のリスクは同じであっても発症のリスクが変わります。 これが個人免疫でワクチンの直接効果です。 図ではわかりにくいですが、重症化を予防するので発症した場合でも後遺症を残したり、死亡したりする割合を減らす効果も個人免疫にはあります。 一方、ワクチンが始まる前の時代(前ワクチン時代)と比べると、病気の流行自体が減ります。 そうするとワクチンを打っていても打っていなくても感染するリスクが減ります。 これがワクチンの間接効果であり、集団免疫と呼ばれるものです。 ワクチン非接種群から接種群に出ている矢印はワクチンを打っていない人が感染し、発症した場合にワクチンを打った人で免疫が十分につかなかった人に感染させる危険性を示しています。 ワクチンの効果を評価する場合にはこの個人免疫(直接効果)と集団免疫(間接免疫)の両方を見る必要があります。

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日本でコロナ死亡者が少ない理由「1月中旬に集団免疫獲得」説

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5月19日現在で、日本で新型コロナによって死亡した人数は763人になる。 人口100万人あたりの死者数に換算すると、スペイン587人、イタリア523人、米国268人、ドイツ96人に対して、日本はわずか6人であり、先進国のなかで圧倒的に少ない。 クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス号」からこれまで、日本の政府の新型コロナ対策は後手に回り、悲観的に捉えられてきた。 しかし、犠牲者を最小限に抑えるという最大の目的は果たしている。 ただ、その理由は、実際のところよくわかっていない。 日本はウイルス感染の有無を調べるPCR検査数が世界のなかでも圧倒的に少なく、集中治療室(ICU)も充実していない。 世界各国が不思議がるなか、「日本人はすでに集団免疫を獲得している」という新説が登場した。 その説は、京都大学大学院医学研究科の上久保靖彦特定教授らが唱えたものだ。 カギとなるのは新型コロナのうち、「K型」と「G型」という2つの型だ。 全国紙科学部記者はこう語る。 「簡単にいうと、日本ではまったく無自覚のうちに、1月中旬に中国発の弱毒性『K型』が流行のピークに達したということです。 中国からの厳密な入国制限が3月中旬までもたついたことが幸いし、中国人観光客184万人を入国させ、国内に『K型』の感染が拡大して集団免疫を獲得したとされます。 一方、欧米は2月初頭から中国との直行便や中国に滞在した外国人の入国をストップしたので、国内に弱毒性の『K型』が蔓延しなかった。 その後、上海で変異した感染力や毒性の強い『G型』が中国との行き来が多いイタリアなどを介して、欧米で広がったとされます。 日本はすでに『K型』の蔓延によって集団免疫を獲得しており、『G型』の感染が拡大しなかった。 だから日本の死者数が少ないという説です」 これに対し、国際医療福祉大学病院内科学予防医学センター教授の一石英一郎さんは、「仮説としては非常に優れている。 今後の実証実験に期待したい」と話す。 現在、世界各国の政府や企業、団体は、「免疫パスポート」の発行の準備を進めている。 「免疫パスポートとは、新型コロナに感染して免疫ができたことを証明する書類やパスなどのことです。 経済活動の再開を目指す各国では、検査をして抗体があった人に証明書を与えて、就労や移動の自由などを認める動きが出てきています」(前出・全国紙科学部記者) ドイツでは、ドイツ感染症研究センターなど複数の研究所が免疫パスポートの発行を提案している。 またイギリス政府は検査で抗体が確認された人に証明書やリストバンドを発行し、外出制限を解除していく方向を考えている。 フランスでは、IT企業が感染リスクのない観客だけがスポーツを観戦できる、スポーツイベント用の「免疫パス」を開発中だという。 そうした免疫パスポートには賛否の声があがる。 また免疫を持つ人と持たない人を区別することは差別にもつながり、倫理上の問題もあります。 一方で、経済活動を再開するには現実的に必要との声もあります。 出入国の際は相手国から文字通りの『免疫パスポート』を求められる可能性もあります。 医療ガバナンス研究所理事長の上昌広さんは賛成の立場だ。 「日本でも即刻導入すべきです。

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