電車 漫画。 余計なお世話 電車で漫画は恥ずかしい?

【広島原爆70年】祖母は被爆電車の運転士だった。Web漫画を描いた「さすらいのカナブン」さん

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出征による運転士不足を補うために設立された学校。 給料をもらいながら女学校を卒業できるという触れ込みだった。 運命の1945年8月6日、当時17歳だった豊子さんは、勉学の傍ら、運転士を務めていた。 広島港方面に電車を走らせていた時、爆心地から2. 3kmの御幸橋の付近で原爆の閃光を浴びた。 慌てて扉を開けた瞬間に、電車から投げ出された。 気が付くと防空壕の中だった。 他の人より軽傷だった豊子さんは、同じく運転士だったいとこ、増野幸子(旧姓:小西幸子)さんを救助しながら、避難した。 8月9日には、一部復旧した路面電車の運転をしている。 カナブンさんは子供のころ、豊子さんの腰マッサージをしていたときに、原爆投下前後の話をよく聞いていた。 中学生のとき、豊子さんから「あんたは絵がうまいけえ、御幸橋の上で見た被爆者の絵を描いて」と頼まれたという。 そのときの心情をカナブンさんは、こう振り返る。 「そのときは、描けませんでした。 技術もないし、見たことがないものは描けない。 それに、たった一枚の絵で祖母の衝撃は伝えきれないでしょう。 まず、見る人も『原爆の絵ね、はいはい』で流さないか…との懸念もありました」 漫画にすること思い立ったのは、成人してからだ。 2011年に漫画製作用のPCソフト「ComicStudio」を導入したことがきっかけだった。 趣味で漫画を描いていたこともあり、仕事や家事の合間に1年かけて、完成させた。 15年ごしで願いがかなった豊子さんは「まー、よぉ描いてくれたのぉ」と喜んだという。 でも、無料なら「ちょっと見てみようか」となるはず。 そう思ってカナブンさんは、インターネットで無料公開した。 反響は予想以上だったという。 「『原爆や戦争の話はあまり知らなかった』という声に、広島以外では平和学習にそれほど力をいれていないことを初めて知りました。 『はだしのゲン』は怖くて読めなかったけど、この絵柄ならすんなり読めたという人もいました。 『漫画だから』と興味をもって読んでくださる方が、多くいらっしゃいました。 『読みやすかった』と感想を頂けた時はホッとしました」 被爆者の描写については「はだしのゲン」(中沢啓治)などの既存の原爆漫画よりも、控え目になっている。 そのため、若者でも気軽に読める内容になったようだ。 戦時下でのラブロマンスや、女学生同士の交流なども生き生きと描かれている。 カナブンさんは漫画を描いていく中で、戦争や原爆投下について「何も知らなかった」と思い知らされたという。 でも、声高なメッセージを作中に入れるのは避けた。 当時の祖母の考えや行動を、なるべくありのままに描写しようと心がけたという。 「なぜ戦争が起きたか、どうして止められなかったか。 祖母の口からはそんな話は出ません。 それが普通で日常だったからです。 当時の祖母(女学生で一般人)に知らされることも、できることも何もなく、目の前の仕事に向き合う毎日。 そんな祖母の話ばかり聞いていて『原爆はダメだ』とは思っても、私の戦争の見方が変わったかというと…。 余計な思想が作品に入ってはいけないと思いました。 「手応えは感じていませんが、こうして私の漫画が記事になったり『一番電車』を調べる上で辿りついて、ラジオドキュメントやテレビドラマになったり、祖母の体験がまわりまわって注目され始めたのは『成功かな』と思いました。 自分が聞いただけの体験から、周りの方がそれぞれの形で語ってくれる。 一人で頑張るのではなく、誰かの手を借りて語り継がれていくことで、たとえ被爆体験をした方が亡くなった後でも『体験が生きる』形になっていくはずです。 それぞれの形になったものに触れた方が、またいろいろなアプローチで、原爆の体験を伝えてくれたらいいなと思っています」 祖母の念願をかなえて漫画を完成させたカナブンさんは現在、被爆電車をテーマにした第2作目「ヒロシマを生きた少女の話」(99P)を執筆中だ。 モデルになったのは、祖母のいとこで広島電鉄家政女学校の生徒だった増野幸子さん(86)。 すでに下書きのものを公開しており、2016年中の完成を目指している。

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【漫画】生き抜け!OLオノ子ちゃん:満員電車に乗り込むときの大事な儀式(ねとらぼ)

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当時5歳の自閉症の長男ハルくん、2歳の次男イツくん、0歳の長女ぴっぴちゃんを連れて電車に乗っていた母親。 イツくんに「もうすぐ着く?」と聞かれ、「あと1駅だよ」と答えた瞬間、電車の扉が開き…という内容で「想像しただけで怖い」「優しさの連携プレー」「緊張感が伝わってきました」などの声が上がっています。 作者の女性に聞きました。 慌てず、平静を装いながら… この漫画を描いたのは、漫画家兼イラストレーターのbeth(ベス)さんです。 のイラスト、看護師・看護学生のための情報サイト「」漫画連載の作画を担当し、では子どもたちのエッセー漫画やイラストを発表しています。 今回の漫画を描いたきっかけは。 bethさん「これは約5年前の出来事なのですが、最近、ふと思い出したからです」 Q. イツくんは、電車の中でもつい動いてしまう子だったのでしょうか。 bethさん「怖がりなので、あまりそばを離れないタイプなのですが、このときは到着と勘違いして、張り切ってピョンと降りてしまいました…」 Q. 周りで見ていた方の反応はいかがでしたか。 bethさん「誰かが言った『やばくない?』という言葉が耳に入ったので、慌てないように平静を装いながら、お騒がせしてすみませんという感じで謝っていました。 私が慌てると、長男のハルに伝染するので…でも、結局バレてパニックになってしまいました」 Q. 電話は、どこにかけたのでしょうか。 bethさん「『駅名 電話番号』で検索して、出た番号にかけました」 Q. 次の駅までの時間は。 bethさん「幸い特急などではなかったので、10分くらいでした。 猛ダッシュで折り返して、25分くらいで戻りました」 Q. 再会したときのイツくんの様子はいかがでしたか。 bethさん「そのときは、大泣きしたりはしていませんでしたが、お姉さんの手をギュッとつかんでいました。 お姉さんは『よかった』『急いでないのでいいですよ』と優しく笑ってくださいました。 『女神かな?』と思いました」 Q. イツくんは当時のことを覚えているのでしょうか。 bethさん「微妙な感じです。 過去の話をすると、ちょっと恥ずかしそうにする年頃になりました」 Q. その後、電車に乗るときに気を付けていることはありますか。 bethさん「その後、自動車の免許を取ったので電車に乗ることも減りましたが、事件後、私はもちろん、何より本人たちが気を付けて乗るようになりました。 特に長男のハルが、弟、妹が少しでも移動しようとすると阻止して自分のそばに来させます。 ハルは事件後、家族の居場所を毎度確認するようになり、『安否確認くん』『点呼くん』などのあだ名がつきました(笑)ただ、ハル自身はふらっと迷子になるんですけどね…」 Q. 漫画について、どのような意見が寄せられていますか。 bethさん「お母さん方からは『ヒイイ』『ギャー』など、悲鳴のコメントが多かったです(笑)体験談を書いてくださる方も多くて、興味深く読ませていただきました」 オトナンサー編集部.

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余計なお世話 電車で漫画は恥ずかしい?

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本作は2015年から「楽園」で連載されているkashmirの作品。 同作者の幻想的乗り鉄漫画『てるみな』のスピンオフとしてスタートしました。 本作を特徴付ける要素に、なんとも形容しがたい空気感があります。 気怠いような、眠いような、新鮮かつそれでいて既視感のある独特の景色。 いつかどこかで見た、あるいは、いつか見たいと思わせられる非日常的な感覚が味わえます。 そう考えるとタイトル『ぱらのま』は「Paranormal」、つまり「超常的」が由来なのかも知れません。 と言っても、舞台となるのは架空の場所ではなく実在する土地です。 なんでもない、どこにでもある日本が、これほど違って見えるのは主人公のお姉さん、引いては作者の感受性によるものでしょう。 名もないと言えば、主人公のお姉さんの名前は一切出てきません。 おぼろげに家族構成は出てきますが、どこに住んでいて、普段何をしているのかまったく不明。 名前も素性もない。 それは、その分だけ日常のしがらみから解き放たれた存在と言えるでしょう。 もしもあなたが日常から抜け出したいと、そう思いさえすれば、いつもの景色が違って見えてくるのかも知れません。 そして何も持たず、ふらりと列車に飛び乗ってしまえば、あなた自身が『ぱらのま』の主人公になることでしょう。 本作は2008年から「MELODY」、「楽園」で連載されていた中村明日美子の作品。 鉄道をテーマにした短編6編に描き下ろし1編を加え、計7編の作品がまとめられた短編集となっています。 言うまでもなく、鉄道とは主要な公共交通機関の1つ。 都市部においては車より利便性が高く、我々日本人がお世話にならない日はないことでしょう。 本作では、日常の一部に溶け込んだ鉄道を舞台に、そこで繰り広げられる利用者の悲喜交々を描き出します。 ここに登場するのは、スリがきっかけで騒動に巻き込まれるも、機転をきかせて解決する少女。 愛する夫の「好き」を知る妻。 彼に捨てられた女と、彼に浮気された女など……。 掲載短編は全て鉄道が主な舞台。 実在の地名や駅、列車の形状から、全編にわたって登場するのが小田急線かその沿線周辺であることがわかります。 上記の「イリューダ」も実在する駅で、漢字で書くと「入生田(いりうだ)」駅。 ページの隅々から、作者の小田急線へのこだわり、愛が感じられるでしょう。 また、本作の1編からスピンオフした続編的作品「君曜日」シリーズも刊行されています。 見慣れた鉄道の風景にも、こんなドラマチックな話が隠れているのでは、と思えてきます 最終電車まで頑張る全ての人の味方! 本作は2015年から「週刊モーニング」で連載されている藤本正二の作品。 乗客も乗員も、誰1人として不思議に思わない不思議な存在、三頭身の終電ちゃん。 各路線の終電を擬人化して描かれていますが、化身なのかはたまた精霊的なものなのか、詳しく語られることはありません。 日本全国に遍在し、ある程度電車から離れて自律的な行動も出来る様子。 メインで描かれるのは中央線の終電ちゃんと、そこに乗り込む乗客のやり取り。 終電の乗客にはそれぞれドラマがあり、終電ちゃんは時に厳しく、時に優しく彼らを迎え入れます。 全ての乗客について、初めて終電に乗った時からずっと覚えている終電ちゃん。 終電客にとっては第2のお母さんと言えるかも知れません。 するするーッ!!」(『終電ちゃん』より引用) 疲れ切った乗客達も、元気付けてくれる終電ちゃんの言葉には思わず笑みがこぼれます。 こんなに可愛い終電ちゃん達が応援してくれるなら、日々のつらい終電ライフも頑張れるかも……!? 余談ですが、創刊90年を越える日本最古の時刻表に『JTB時刻表』があります。 2016年、終電をテーマにした縁から実現した企画で、本作の番外編が掲載されました。 『JTB時刻表』の長い歴史の中で、唯一掲載された漫画だそうです。 そこに駅がある限り、旅は続くよどこまでも! 本作は2002年から「週刊ビッグコミックスピリッツ増刊IKKI」、「月刊IKKI」などに連載されていた菊池直恵の作品。 2006年にいったん終了しますが、作画担当を変更して『新・鉄子の旅』、『鉄子の旅3代目』と続いています。 「鉄」、それは鉄道関係に並々ならぬ情熱を注ぐ人々の総称。 ライターの横見はある意味で諸悪の根源と言えます。 彼はいわゆる「乗り鉄」ですが、より正確には「降り鉄」。 電車に乗るのが目的なのが「乗り鉄」で、各駅で下車して路線の全駅制覇を目指すのが「降り鉄」です。 実は担当編集もその筋の人。 当初、列車を旅の移動手段として乗るだけ、と思っていたキクチ(作者本人)との温度差が凄いのです。 ガイド付きで旅行に行ける、美味しい名物という条件に釣られたキクチは、望まぬまま毎度毎度彼らに付き合って、日本全国を巡ることに。 観光も出来ず、ただ列車に乗るだけが目的と言われるキクチ。 彼女の楽しみは最早ご当地駅弁のみです。 不憫なことに、その駅弁も忘れられることもしばしば……。 とは言ってもキクチもプロの漫画家。 取材にはしっかり付き合って、気付けばいつの間にかどんどん「鉄」に毒されていきます。 各所に挿入される彼女の一口メモまで読破すれば、あなたも立派な「鉄」になっていることでしょう。 本作は2009年から「モーニング」で不定期に連載されていた池田邦彦の作品。 かつて用いられた電報略号(無線通信)で車掌のことを「レチ」と言い、特に客扱専務車掌のことを「リョカクセンムレチ」略して「カレチ」と言っていました。 大阪車掌区とは国鉄大阪方面(現JR西日本)の車掌、客室乗務員が所属する組織のこと。 この物語は、そんなカレチの中でも、任命されたばかりの若き荻野の活躍と、それを取り巻く環境を描くものです。 舞台となる時代は1970年代。 当時は名神、東名、中央道などの主要高速道路がようやく開通し、同じころに長距離高速バスサービスがスタートしたばかりです。 長距離移動の主役は鉄道でした。 人々の「足」として活躍する鉄道は、翻って見ると乗客の数だけ事情を載せていると言えるでしょう。 若きカレチ荻野は、車掌として真心で乗客に対応し、古き良き日本の心温まるエピソードとしてそれらは語られます。 国鉄は日本国有鉄道の略称で、ご存知の通り現在のJRグループの前身です。 国鉄がJRに移行したことにはいくつも理由がありますが、本作ではその国鉄の変化、斜陽の時代を荻野で会社の内側から描いてもいます。 荻野の成長と国鉄の消滅。 人情話を挟んで、一時代の黄昏時が淡々と語られていきます。 いかがでしたか? 今回ご紹介した作品とを通して、深遠なる鉄道の世界が垣間見えたのではないでしょうか。 繰り返しになりますが、楽しみ方は千差万別。 まずは気軽に、普段利用する電車の車窓から、外の景色に目を向けてみてはいかがでしょう?.

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